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愛のかたち

愛のかたち
なぜ赤ちゃんは泣くのかな。それも一日中。泣いている娘をだっこしながら、いつも同じことを考えていた。

娘がこの世に生を受けてから二か月がたち、俺にもようやくその答えが少しだけ分かってきた。

三日前、娘の両脇を抱えてぎゅっと胸に抱き寄せたら、ふっと泣きやんだ。「抱き締めた」って言った方がピンとくるかな。

その時だった。俺は初めて娘の小さなからだぜんぶを包み混んであげられた気がしたんだ。

子どもが生まれて父親になったはずなのに、いまひとつ実感がなかった。頭の中に「子どもができた」っていう意識が増えただけだったのかも。

なんども、なんどもだっこしてやっと自分に娘がいることを肌で感じられたんだ。

愛ってさ、理屈じゃなくてさ、日々のふれあいの中から生まれるのかもしれないな。

娘は泣きながら「パパ、わたしはここにいるよ」って俺を呼んでるんだよ。きっとそうだ。

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腹を痛めた我が子よ

だっこじゃないと寝ない娘。昨夜は俺の腹の上に寝かせてみた。

ふとんに入り仰向けに腹を出して寝る。先に寝かしつけておいた娘を嫁さんがそっと俺の上に。

けっこう重かった。体重も今じゃ4kg近くある。一月半で大きくなったもんだ。

ラッキーなことに娘はぐずることなくすやすや眠っていた。家族のおやすみフォーメーション人気度No.1の「川」の字には一本たらないが、ちょっと立体感のある「二」の字になって静かな夜のひとときを過ごした。

そう、それは本当に「ひととき」であり、二時間後にはいつもの夜泣きがはじまったのだった。

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ふつうの家族の週末ってさ。。

バンドの全国ツアーで長らく家を留守にしていた俺。久しぶりに家族そろっての週末だ。遅ればせながら花見へと出かけた。

ロックやってても、本当に憧れるのはジミヘンではなく、平凡な家庭なのかなあ。

桜の木の下にビニールシートを敷いて弁当を広げる。缶ビールをプシュッとあけて嫁さんと乾杯すると、いつも飲んでる酒もまた違った味がするんだなあ。

一足先におっぱいを飲んだ娘はすやすやと眠って、小さなほっぺはほんのりピンクに染まってる。桜そっちのけで、じっと眺めてしまった。

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バカな親ほど夢をみるのかもしれない

相変わらずの夜泣きで、ほとんど寝ていない毎日が続く。この頃本気で泣きを入れたくなってきた。

今朝もねぼけまなこで娘をだっこしていた。あやしながらなんとなく「大きくなったら何になる?ミュージシャンになるか?」と声を掛けてみた。すると娘が俺に向かってニッコリとほほ笑んだんだ。

めちゃくちゃうれしかった。たとえ何かの偶然だとしても。

思わず娘のおでこにキスをした。父親になって一月半。親バカは既に始まっているようだ。

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